SUPER GT NEWS

第1戦 2009年3月21日(土)・22(日) 岡山国際サーキット

土屋武士/都筑晶裕
(21号車 ASTON MARTIN 赤坂 DBR9)
予選14位 / 決勝14位

2009 SUPER GTシリーズの幕開けは、岡山国際サーキット(岡山県)で開催された「OKAYAMA GT 300km RACE」。 当社チーフテクニカルアドバイザーである土屋武士は、昨年を最後にフォーミュラ・ニッポンからの引退を表明(。SUPER GTでは名門「チーム・つちや」での活動に一区切りをつけ、新たな挑戦を踏み出した。 SUPER GT 500クラスでは久しぶりの外国車「アストンマーティン DBR9」での挑戦!
このマシンは、FIA-GT選手権、ル・マンシリーズ、アメリカン・ルマンなど世界のレースシーンで活躍する、言わずと知れた英国の最高級スポーツカーである。
そのマシンが金曜日にピットに搬入されると、メディアや他チームのスタッフまでもがマシンを取り囲み早くも話題の中心になっていた。
実際に土屋が操るこのマシンは、06年から2シーズンに渡りFIA-GT選手権に参戦していたプロドライブ社製のカスタマーカー。オーナーは「一ツ山レーシング」、そして名門「ノバエンジニアリング」のオペレーションを受け、久々の外国車参戦でGT500クラスに新風を巻き起こす!
SUPER GTには今のところ3戦(岡山・富士2戦)のみのスポット参戦の予定。チームは今秋に開催される「アジアン・ル・マン・シリーズ」への参戦を見据えているという。
本人も「これからの自分がどのように進化していくのかすごく楽しみ」という、どこまでも貪欲な「新生 土屋武士」は、ここ岡山から新たな一歩を踏み出す。
※「アストンマーティン DBR9」:FIA-GT選手権 GT-1クラスのマシン。SUPER GTシリーズ 500クラスと比較するとFIA-GTの方が市販車に近いレギュレーション。

【公式予選】
100年に一度と言われている厳しい社会情勢の最中、開幕戦には総勢36台ものマシンがエントリー(500クラスは15台)。今年はコスト削減等を理由に金曜日の練習走行が消滅、土・日曜日の2Day開催となったため土曜日の午前中2時間が公式練習の時間に充てられる。午後に行われる公式予選、そして日曜日の決勝レースへ向け、午前9時にセッションが開始されると各車は先を争うようにコースインを開始した。天候は晴れ、気温13度と春の訪れを感じさせる穏やかな陽気の下、ブリティッシュグリーンに彩られたマシンは、ステアリングを握る土屋武士の手によりファン待望の姿をコース上に現した。V12サウンドを響かせながら爽快に駆け抜けていく21号車「ASTON MARTIN 赤坂 DBR9」。土屋は1周目に各部のチェック走行をクリアすると、次第にペースを上げピットイン・アウトを繰り返しながらいよいよセッティングを詰めていく。
実はこのマシンは約10日前に上陸したばかりで、シェイクダウンは開幕の僅か5日前。その時はトラブルが発生しセットアップなどのレースへ向けた準備までには至らなかった。よってこの時間帯はしっかりと走り込み、より多くのデータを入手したいところ。2人のドライバーは順調に周回を重ねていく。
今年の土屋のパートナーは昨年の「ポルシェカレラカップジャパンチャンピオン」の都筑晶裕。GT初挑戦となる都筑が混走セッションの最後にはロング走行を、GT500クラスの占有走行では土屋がアタックシミュレーションを行い15番手で最初のセッションを終えた。
午後1時15分、午前に引き続き快晴の下、いよいよ公式予選のタイム計測が開始された。30分間の両クラス混走の後、GT300クラス・500クラスの順で10分間の占有走行が予定されている。21号車は初めに土屋がステアリングを握りコースイン、まずは予選通過を目指しアタックを行う。続いて都筑がニュータイヤでコースイン、慎重にGTマシンの感触を掴みながら走行を重ねる。GT500クラスの占有走行では土屋がニュータイヤで1分30秒203までタイムを削り取り自己ベストタイムを更新!残り時間が3分を切りさらにタイムを縮めにかかる土屋だったが、ここで痛恨のスピンを喫してしまう。土屋は「ほぼシェイクダウン状態だったので慎重に確認しながら…と思っていたのですが、実際に走り出すとつい頑張っちゃうんですよね」と苦笑い。幸いにもマシンには全くダメージがなく、新たな挑戦へ向けた土屋の気合いが伝わる予選となった。最終的に14番手で公式予選を終えた。

【決勝】
昨日の好天から一転、岡山国際サーキットは雨の朝を迎えた。午前9時20分から30分間のフリー走行はウェット路面でのスタート。
お昼を過ぎた頃から再び上空に雨雲が立ち込め、時折強い雨をもたらす不安定なコンディションに。コース上の雨量も多いため、午後2時からセーフティーカー先導のもと2周した後に82周/300kmのレースは開始された。スタート直後の1コーナーでは接触により36号車SC430がコースアウト、4周目には 100号車NSXがコースアウトを喫す。
一方、得意のスタートダッシュを決めた土屋は、それらのアクシデントにより序盤は13位を走行。しかしまだまだGT500クラスのラップタイムには及ばず、10周を過ぎるとあっという間に周回遅れにされてしまう。しかしそれもそのはず。晴用のセットアップもままならないマシン状態では、この強い雨の中でまともにアクセルを踏むことが出来ないのだ。装着している横浜タイヤは見た目にも他のGT500クラスのタイヤと比べて細く、レインタイヤは急遽間に合わせた状態だという。それでも後方から迫りくるマシンを気遣いながら巧みにマシンをコントロールする土屋。ピットイン直前には自己のファステストタイムをマークするなど、土屋は出来得る最善の力走で45ラップを走りきり都筑にドライバー交代を行った。都筑はGTデビュー戦でいきなりのウェットとコンディション、そしてコース幅が比較的狭いサーキットと条件は決して良くはない。だが幸いにも後半スティントは雨も小康状態となり、単独走行が可能となるクリアな周には大幅なタイムアップを見せるなど奮闘。都筑は29ラップを走りきりしっかりとマシンをゴールまで運んだ。
決勝結果は8周遅れの14位。まだまだ国産勢と勝負するまでには至らなかったが、準備期間が非常に短い中での初戦完走は喜ばしく期待が高まる。あえて SUPER GTのレギュレーションに合わせてマシンを造りかえることはせず、極力FIA-GTのままSUPER GTに挑むという。戦闘力で劣る世界基準のFIA-GTで、SUPER GTに戦いを挑む、今後さらに注目が集まるだろう。
次戦は5月3・4日に富士スピードウェイにて開催されるSUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」に参戦予定。

土屋 武士 選手
「今回はほぼシェイクダウンの状態でしたので、まずはきちんと走りきれるマシンに仕上げることから始めました。セットアップを一から試行錯誤しながら進めていき色々なトライをしました。予選ではスピンしたり他車にひっかかったりしてきちんとしたアタックではなかったのですが、もっと高いところにポテンシャルがあるという印象は受けました。
決勝に関しては、まずはじっくりと完走を目指すこと。ただ、しっかりしたレインタイヤが準備出来なかった事や雨量が多かった事もあり、コース上に留まっているのも大変な状況でした。そんな中でもきっちり完走して絶対に次へ繋げたいという意識でマシンをゴールまで運んでいた感じです。都筑選手も厳しい状況の中、大きな経験を積めたと思います。全体としては、本当に時間の無い中での初戦だったので完走できて良かったなとホッとしています。ようやく最初の一歩を踏み出せたという感じですね。今後は色々なターゲットをその都度しっかりと見据えながら、それを一つ一つこなせるようにしていきたいと思います。」

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