SUPER GT NEWS

第8戦 2011年10月15日(土)、10月16日(日) ツインリンクもてぎ

都筑晶裕 / 土屋武士
(25号車 ZENT Porsche RSR / GT300)
予選17位 / 決勝19位
シリーズランキング :ドライバー 9位/チーム 9位

2011年SUPER GTは3月11日に発生した東日本大震災による被害の大きさを受け、5月の第2戦富士大会が実質的な開幕戦となった。以降「東日本大震災復興支援大会」として開催されてきた2011年シリーズも、ついにファイナルラウンド。その第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」は、栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。
ノーウェイトハンディのガチンコ勝負となる最終戦に臨む25号車「ZENT PorscheRSR」は、後半戦の良い流れに乗り、持てる力を全て出し切りシーズンを締め括りたいところ。土屋春雄監督を筆頭に、第1ドライバー都筑晶裕、第2ドライバー土屋武士を始め、「SAMURAI Team TSUCHIYA」は一致団結し最終戦に挑んだ。


【公式予選】
前日の夜から断続的に降り続いている雨により、予選日は完全ウェットコンディション。雨風が吹き荒れる悪天候の中、9時45分から1時間45分のフリー走行が開始された。ツインリンクもてぎは、東日本大震災の影響によりコースの66%に渡り再鋪装を実施。新・旧路面ではグリップ感が全く違うため、序盤はコースの確認を念入りに行いつつ、タイヤ選択を中心に土屋がラップを重ねた。赤旗中断を挟んで、続いて都筑がドライブ。都筑は予選に向けたアタックシミュレーションを行い、終盤は雨が上がったため浅溝のレインタイヤも装着。多くのマシンがコースオフする中、25号車は最多のトータル37周を走行。都筑が最終ラップにマークしたタイムにより、10番手でフリー走行を終えた。
午後1時5分、いよいよノックアウト予選がスタート。この予選方式ではQ1で上位16台に、Q2で上位10台に絞られる。そしてQ3に駒を進めた上位10台がQ3でポールポジション争いを展開する仕組みとなっている。
Q1の最初の30分間は2クラス混走セッション。25号車は土屋が深溝のレインタイヤを装着してアタックへ向かった。土屋は計測2周目に2分5秒739で暫定2番手のタイムをマーク。すぐに都筑に交代し、まずは基準タイムをクリア。その後は午前のフリー走行で詰めきれなかったセッティングの確認など、Q2を見据えた最終調整を実施した。
1時35分から10分間のGT300クラス占有走行では浅溝のレインタイヤで都筑がコースイン。都筑は計測ラップに入りセクター1を自己ベストで通過するが、その後の5コーナーで痛恨のスピンを喫しグラベルにはまってしまう。このコーナーは午前のフリー走行時からGT500クラス、GT300クラスでもコースオフが頻発していることもあり、セッションはすぐに赤旗中断。
25号車はこの時点でQ2進出圏内の10位につけていたが、レギュレーションに基づき「赤旗の原因を作った」として以降の予選セッションには出走できず予選結果は17位確定。25号車は明日の決勝レースを17番グリッドからスタートすることが決定した。

【決勝】
朝のフリー走行時はまだ雨が残っていたためウェットコンディションでの走行となった決勝日。天気予報どおり次第に天候は回復し、朝までの雨が嘘だったような秋晴れに恵まれた。決勝スタート前のウォームアップ走行は通常より5分延長されたが、それでも僅か13分間でドライセッティングを詰めるのは至難の業。25号車は予想以上に上がった路面温度や、新しく舗装された路面とのマッチング対してタイヤライフに不安を抱えたまま、午後2時5分のスタートを迎えた。
17番手からスタートした25号車は、都筑が落ち着いたスタートを決めポジションをキープ。3周目の3コーナーでは69号車をオーバーテイクし16位に順位を上げる。だが、25号車のタイヤは4周目辺りから予想していた厳しい状況に陥り、チームはスタート前に立てた変則的な作戦を実行に移した。
都筑が8周を走り終えるとピットイン。特に磨耗が進んだフロントをハード系のタイヤに替えて、土屋が戦列に復帰した。作戦どおりコース上のクリアな場所にコースインした土屋は、タイヤを労りながらもトップと遜色のないラップタイムで快走。一旦は20位まで下げた順位も、他車のピットインも手伝って28周目には13位まで上げた。しかし、25号車は都筑がレース距離の3分の1を走っていないため、再びピットに入り都筑にドライバー交代する必要がある。チームではその際のタイヤ選択など綿密な戦略を策定。コース上で快走を続ける土屋とも無線で交信しながら、タイヤ無交換作戦を決め、残り8周で実行に移そうとしていた。
レースが終盤に差し掛かった35周目、25号車がポジションを12位まで上げたその矢先、土屋は突然マシンに異変を感じ緊急ピットイン。ジャッキアップされたマシンを点検したところ、サスペンションにトラブルが発覚した。メカニックは必死に修理を試みる。都筑もヘルメットを脱がずに見守っていたが、、、残り周回数も少なかったことなどからチームはここでリタイヤ届けを提出し、マシンをガレージに戻した。
レース結果は、トップから14周遅れだったものの、レース距離の70%以上を走行していたことから完走扱いの19位。年間ランキングはチーム・ドライバーランキングともに9位という結果で、2011年のシーズンを締め括った。


■チーム代表 兼 第2ドライバー土屋武士 選手 コメント
最終戦を良いレースにするため準備してきたつもりでしたが、力の足りなさを痛感させられるレースになってしまいました。雨のバランスが良かったので予選はフロントローあたりを狙って攻めた戦略を考えて、都筑選手には重荷だったかもしれないけどQ2突破に挑戦してもらいました。ある意味、彼にとっては初めての失敗。誰もが通る道だし、トライをした結果。もちろんリスクとして踏まえた戦略だからチーム全員が納得しています。ここからどう挽回するかというところが本当のチーム力なのですが…どんな時でも集中して悪い流れを修正して結果を出せるような強いチームが上にはたくさんいます。そのような意味でも勉強になったレースでした。
1年を振り返ると、都筑選手と一緒にチームとして2年、ドライバーとして3年。彼の成長を目の当たりにしながら自分も色んな部分で成長できたと思うし、チーム1人1人もそういった意識を持って常にレースができたと思います。レースは結果が全てです。それが僕らの手の届かないところにあるというのは、まだまだ努力が足りないということなので、皆さまの応援・期待に応えられるような準備をしっかりして、もう1回挑戦できたらいいなと思っています。今年1年思いっきりレースができる環境を与えてくださった、支援いただいている皆さま全員に感謝しております。ありがとうございました。

■都筑晶裕選手 コメント
土曜日の雨のフリー走行で良い感触を掴んでいたのですが、予選Q1でQ2を見据えたアタック中にスピンをしてしまって、チームには大変申し訳なく思っています。
気持ちを切り替えて臨んだ決勝はドライコンディションでしたが、こちらも良いフィーリングでした。ただタイヤライフが厳しく4周くらいしか持ちませんでした。スタート前から分かっていたことなので、直前までチームで話し合って1つの作戦に辿り着きました。早めに土屋選手に代わってタイムを稼ごうとしたのですが、効果が思ったほどではなくて、でも最後のスティントは楽しんで走ろうと思っていました。
結果、トラブルということで走れなくて残念でしたね。1年を振り返ると初戦で表彰台と流れ良く始まったのですが、その後リタイヤ。もっと上位を狙おうという気持ちが強いがために自分自身も空回りしてしまったこともあります。とは言え、土屋選手、そしてサムライというチームで1年間学ばせてもらって、とても成長できた1年だったと思います。正直、もう1回表彰台に立ちたかったですけど、楽しめたシーズンでした。また来年も頑張りますので応援をよろしくお願いします。1年間、ありがとうございました。

■土屋春雄 監督 コメント
ウェットの時には2?3番手、うまくいけばトップも狙えるようなマシンバランスを掴んでいました。都筑選手の予選でのスピンはチームで攻めた結果だから仕方のないことです。決勝はドライになって、コースが新しくなった影響もあったのかタイヤとのマッチングがいまいちでしたね。そのため急遽、変則的な作戦をとらざるを得なくて、それでも上位を狙うには厳しい状況でした。最後はトラブルが出てしまって、最終戦でチェッカーを受けられなかったのは残念でした。このポルシェという車は得意なコースとそうでないコースが極端なのです。リヤエンジンでフロントに荷重が少ないという特性があるので仕方のないことですが、正直、チャンピオンを狙うには厳しかった。チーム的には最初の頃に比べるとすごく良くなって、しっかり成長していると思います。また来年頑張ります。1年間、応援していただき本当にありがとうございました。

■サポートレース
伝統のシビック・ワンメイク・レースが31年の歴史に幕を引きました。
 ・5号車 井出有治 選手(インター) 予選 12位/インター11位 ・決勝 8位
 ・78号車 松本和之 選手(東日本) 予選20位/東日本 5位 ・決勝  リタイア

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