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エンジンオイルの規格

潤滑油製品はベースオイルと添加剤を用途に応じて各メーカーごとに配合し、エンジンオイルとして仕上げられます。

API規格

APIとはアメリカ石油協会が定める規格です。ガソリンエンジン用は「S」シリーズ、ディーゼルエンジン用は「C」シリーズがあります。現在の最新規格は「SP」です。

APIの認証を受けたオイルには容器にシンボルマークを表示する事ができます。

ドーナツマーク

「RESOURCE CONSERVING」と表記されたオイルは高い省燃費性能を有することを表しています。

ILSAC

ILSACとは国際潤滑油標準化承認委員会が定める規格です。米国自動車工業会(AAM)と日本自動車工業会(JAMA)が共同で制定したものです。


スターバーストマーク

日米の自動車工業会が共同で制定した規格が「ILSAC」。現在の最新規格は「GF-6」です。GF-6規格を取得したより高い省燃費性能を発揮するエンジンオイルには「スターバーストマーク」が表示されています。

ACEA規格

ACEA(Association des Constructeurs Europeens d'Automobiles)とは「欧州自動車工業会」が定めたエンジンオイルの規格です。

ガソリン・軽荷重ディーゼルエンジン用
[ A3/B3 ]・・・高性能エンジン用ロングドレイン油
[ A3/B4 ]・・・高性能ガソリンおよび直噴式ディーゼルエンジン用ロングドレイン油
[ A5/B5 ]・・・高性能エンジン用省燃費ロングドレイン油

ディーゼルエンジンオイル規格

日本と米国の排気ガス規制基準が異なることにより、エンジン構造が異なるものとなりました。API:CF-4以降は、自動車技術協会が定めるJASO規格「DH-1」が定められ、用途の違いからバス、トラック等の大型用規格「DH-2」、乗用車用規格「DL-1」が制定されました。また、2017年より省燃費性能を有した大型車用規格「DH-2F」と東南アジア等、燃料中の硫黄分が高い地域での使用に適した乗用車用規格「DL-0」が追記されました。

欧州車のクリーンディーゼル車(排ガス対策装置装着車用)にはACEA:C3があります。

自動車メーカー規格

自動車メーカー各社が独自に定めるオイル規格です。欧州ではドイツのアウトバーンなどの高速運転を想定していたり、ディーゼル車比率が高いなど、API規格が主流の日本とは大きく環境が異なります。エンジンも積極的にエンジンオイルを燃焼させ、オイル補充を前提にしたロングライフなメンテナンスを採用してきました。0W-30、5W-30への低粘度化が進んでいますが、耐熱性、耐せん断、耐蒸発性などに優れる全合成油使用に限定しています。

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日本の輸入車の多いBMW、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン、Audiでは、BMW:LL04、MB-Approval:229.51、VW:504/507規格が主流になっています。HTHS粘度(高温高せん断粘度)3.5mpa・s以上の規定となっているため、オイル選定時には注意が必要です。VW/Audiの現行車のほとんどはVW504/507規格となり、1種類のエンジンオイルでカバーできるようになりました。

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