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2017 Rd.5 in オートポリス

2017年9月9日(土)~10日(日) 9日(土)天気:晴れ/コース状況:ドライ 気温:30度/路温:44度(Q1開始時) 予選Q1開始:13時45分
10日(日)天気:晴れ/コース状況:ドライ 気温:25度/路温:33度(決勝開始前) フォーメーションラップ開始:13時05分 決勝レース周回数:54周

昨年は熊本地震の影響で開催が中止となったスーパーフォーミュラ九州大会。今シーズン、2年ぶりの開催となった。
起伏に富んだチャレンジングで雄大なオートポリス国際レーシングコースを舞台に「2017年スーパーフォーミュラ第5戦」が開催された。ヨコハマ製ワンメイクタイヤでのオートポリス戦は初めてであるのに加えて、前戦から引き続きのドライタイヤ2スペック制での戦いだ。
今季、上昇基調にあるSUNOCO TEAM LEMANSは、2戦連続表彰台獲得中の新人ローゼンクヴィストが初優勝を、そして決勝ペースに好感触の大嶋も今季初表彰台を狙っていく。初秋というよりは夏という日差しのもと、まずは3段階ノックアウト方式の予選にふたりが挑む。

予選

7号車 フェリックス・ローゼンクヴィスト 選手
予選結果:10位(予選Q2ベストタイム:1'27.400)

今回のQ1は特別規則によってミディアム(スタンダード)タイヤでのアタックが義務づけられた。そのQ1は残り1分を切った勝負どころで他車のアクシデントにより赤旗中断、残り3分からの再開という展開に。ローゼンクヴィストは再開後に1'28.649を記録して8番手、Q1突破を達成した。続くQ2ではソフトを履いて1'27.400を出すものの、Q3進出枠のトップ8にまでは届かず、予選を10位で終える。

8号車 大嶋和也 選手
予選結果:15位(予選Q1ベストタイム:1'29.078)

金曜、土曜朝のフリー走行でソフトタイヤを積極的に試したりもしつつ予選を迎えた大嶋。ミディアムタイヤでアタックするQ1では、赤旗中断からの再開後に1'29.078をマークするが、惜しくも0.017秒、Q2進出の14位に及ばず、予選順位は15位となった。

決勝

7号車 フェリックス・ローゼンクヴィスト 選手
決勝結果:2位(所要時間:1時間24分30秒177、ベストラップ:1'32.087)

決勝日もコンディションはドライ。ソフトとミディアム、両方のタイヤを用いなければならない規則状況下で各陣営はレースを戦う。SUNOCO TEAM LEMANSは大嶋を中心に前戦、そして今回の金曜、土曜と豊富に集めてきたソフトタイヤのデータに基づき、それにエンジニアチームが綿密に計算した燃費データを合わせこんで、決勝にはソフトで長く走ることを基本とした策を練って臨んだ。他のチームや関係者はソフトタイヤでのロングスティントは考えておらず、常識破りの奇策にも見えるが、固定概念にとらわれることなく蓄積されたデータを元に緻密に計算された「裏づけ」のある作戦でもあった。10番グリッドからミディアムで発進したローゼンクヴィストは、スタート後のポジション状況等を鑑みつつ、4周目にピットインして給油、ソフトに交換してゴールまで残り50周を走りきる作戦を選択。燃費とタイヤの「マネージングゲーム」と本人が評する走りでありつつも、今季は常に高次元にあるレースペースは健在。サブマリン的にポジションを上げていき、ローゼンクヴィストは見事に2位を獲得する。初コース続きながら、これで3戦連続の表彰台をゲット。シリーズランキングでは3位をキープ、首位との差を6点へと詰めることに成功した。

8号車 大嶋和也 選手
決勝結果:3位(所要時間:1時間24分36秒257、ベストラップ:1'31.533)

初オートポリスである担当エンジニア、クラークが「ファンタスティック」と形容するコースで、ソフトタイヤをよく試してきたことも活かし、大嶋も今季定評ある決勝レースペースの良さを武器に15番グリッドから追い上げていきたいところだ。スタートタイヤはミディアム。大嶋もローゼンクヴィストとほぼ同じ戦略で走った。6周目にピットインして給油、ソフトに履きかえてゴールまで残り48周を走りきる。チームメイトの背中を追いかけるポジションに出た大嶋の順位も、着々と上がっていった。レース終盤にはローゼンクヴィストと2-3位の状況に。4番手以降のライバルたちが接戦している状況も味方につけ、大嶋は3位でゴール。復帰初年度の今季初となる表彰台を獲得した。

選手・監督コメント

フェリックス・ローゼンクヴィス 選手

「今日はチームにとってハッピーな日になりました。みんなで頑張ってきた成果として2台で表彰台を獲得することができ、本当に嬉しいです。チャンピオンシップの方もトップと6ポイント差、ナイスな状況になってきたと感じています。今季は決勝でよくリカバーできていますからね。次のSUGOもチャレンジングなコースだと思います。予選が特に重要そうな印象もあるコースなので、予選でも前にいけるよう頑張ります。」

大嶋和也 選手

「ソフトタイヤでの走行を(他車よりも多く)重ねてくるなかで、ソフト装着時のマシンバランスには自分自身とても良い感触をもっていましたし、決勝でも長く使えると考えていました。シーズン途中でエンジニアリングスタッフをさらに強化するなど、チームもいろいろと努力しているなか、3位表彰台という結果が出せて良かったです。次のSUGOは自分が一番得意なコースですし、今季ここまではなんとかポイントを取らねば、と思ったりもしていましたが、ひとつ結果が出たので少しリラックスもしつつ自分の走りに集中して、またいい結果を狙っていこうと思います。」

片岡龍也 監督

「燃費の面では決勝日の朝のフリー走行が終わった時点で、4周目以降のピットインならゴールまでいけるという数字が出ていました。あとはソフトタイヤを長く使えるのかどうかでしたが、大嶋が前戦を含めていろいろと試してきてくれていた部分もありましたし、やはり決勝日の朝のフリー走行で、(50周)もつだろう、という見解を得ることができました。順位を上げるためにも他よりアグレッシブな、早め早めの戦略を採っていく必要がありましたし、エンジニアリングチームにはいろいろな作戦の選択肢を考えてもらっていました。ダブル表彰台という結果を得られた要因としては、まずドライバーふたりがタイヤをセーブしつつも速いラップタイムで走ってくれたことが挙げられると思います。彼らの走りがあったからこそ、ディングルとクラークを中心にしてチームが立案した素晴らしい作戦が活きました。そして2台のピットストップが短い間隔で続いたなか、メカニックたちも給油とタイヤ交換の作業をしっかりこなしてくれたと思います。展開が我々に向いた面も含めて、決勝ではそれぞれのパートでそれぞれが本当に完璧な仕事をした結果の2-3フィニッシュでした。これであと、勝つために必要なのはやはり予選一発というところの課題だと思いますし、ここ2戦、ソフトをうまく使ってきた我々としては次からソフトがなくなることも意識して、さらにハードワークしていかないといけません。今回の結果を喜びつつ、気を引き締めていきます。」

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