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2019 SUPER FORMULA 第6戦 岡山国際サーキット

2019年9月28日(土)~29(日)予選 28日(土) 天気: 晴れ-曇り 路面状況:ドライ 気温:30℃ 路面温度:34℃
決勝 29日(日) 天気: 晴れ-曇り 路面状況:ドライ 気温:30℃ 路面温度:37℃

2019年の全日本スーパーフォーミュラ選手権、最終戦ひとつ前のラウンドは岡山国際サーキット戦である。西日本のモータースポーツの中心地ともいえるコースが舞台だ。アーテム・マルケロフ選手が同じ週末のFIA-F2ロシア・ソチ戦に出場するため、岡山戦は欠場。代わってトヨタ勢の若手実力派のひとり、中山雄一選手が7号車のステアリングを握る。ツイスティでテクニカル、コース全長が長くはない岡山での予選は、Q1が2組分割で戦われることとなった。同じチームのふたりは抽選で別の組に振り分けられる決まりで、UOMO SUNOCO TEAM LEMANS勢は大嶋選手がA組、中山選手がB組に。各組10台で戦い、6位までがQ2に進出できる。

予選

#7 中山雄一選手

予選結果:19位(予選Q1ベストタイム:1分15秒147)
2種類あるドライ路面用タイヤのうちの硬い方、ミディアムのみ使用可能なQ1は、今回は分割開催のためセッション時間が各10分と短い。中山選手は後から走るB組で出走した。急遽の代走参戦ながら、朝のフリー走行では5番手タイムを記録していた中山選手。だが各車の走行条件が揃う予選本番になると、いきなりの上位進出は容易でなく、B組10位に。Q2に進出できなかった各組7〜10位の選手は、最速タイムの出た組が予選総合13、15、17、19位ということになる規則。B組の方が速く、中山選手は19位となった。

#8 大嶋和也選手

予選結果:20位(予選Q1ベストタイム:1分16秒179)
先に走るA組の大嶋選手も苦闘した。ミディアムタイヤのウォームアップに苦しみ、そのグリップを完全には引き出せないままのアタックとなってしまい、A組10位という結果に。予選総合順位は20位ということになった。悔しい結果だが、長い決勝レースでの浮上に向け、戦略面を含めてチーム一丸、中山選手とともに立て直していくしかない。

決勝

#7 中山雄一選手

決勝結果:15位(所要時間:1時間31分36秒431、ベストタイム:1分17秒834)
天気予報が微妙な週末だったが、決勝日も晴れ〜曇りで夏を思わせるくらいの暑さに。ドライ時はソフトとミディアム、両方のタイヤを使用する義務があり、さらに今回は追加規則で「先頭車が10周回目の第1セーフティカーラインを通過した時点から先頭車が最終ラップに入るまでにタイヤ交換を完了すること」という項目が加わっている。簡単にいうと、10周終了時より前にタイヤ交換しても義務消化にはならない。中山はソフト装着で19番グリッドから1年1カ月ぶりのスーパーフォーミュラ決勝に臨んだ。8周目にセーフティカー(SC)導入となるアクシデントがあり、このSC先導スロー走行中に迎えた10周終了のタイミングでピットへ。ミディアムを履いてコースに戻り、翌周またピットに入ってソフトに戻す。ソフトとミディアムのラップタイム差が大きいため、ミディアムをSC走行中に1周で捨てる作戦だ。効果的な作戦敢行とはなったが、中山選手はポジション的にはレースを通じて後方を走る展開に。だが、他車の脱落等もあり最終的には15位に上げてゴール、難しい代走参戦でトップ同一周回の完走を果たした。

#8 大嶋和也選手

決勝結果:8位(所要時間:1時間31分10秒730、ベストタイム:1分17秒252)
20番グリッド発進の大嶋選手もソフト装着でスタートし、10周目近辺のSC導入を利用して連続ピットイン、ミディアム使用義務を1周で済ませ、再度ソフトを履く戦略を採った。SC撤収、レース再開の時点で大嶋選手は15番手。その後は好感触で走るが、抜けないコースで前を走る17号車をパスできずに苦しむ。しかし上位車のトラブル発生で14番手となったあと、38周目、ついに17号車の前に出ることに成功し13番手へ。そして終盤、タイヤ交換を遅らせていたマシンのピットイン等で順位が動き出すと大嶋選手はそこまでの好ペースが活き、徐々にポジションアップしていく。1号車を追いかけつつ、62周目にはトップ10圏内の9番手に浮上、入賞まであと一歩の位置に。そして最終周となった66周目に上位でストップしたマシンがあり、大嶋選手は8位でフィニッシュ。第2戦の3位表彰台以来となる今季2度目の入賞を“12台抜き”で達成した。

中山雄一選手のコメント

まずはスポット参戦の機会を与えてくださったチームと関係者のみなさんに感謝したいと思います。このスピードレンジのマシンに乗るのは約1年ぶりでしたが、初のSF19で金曜の走行から自分なりにすぐ感触をつかめました。予選でもアタック自体は良く、上とのタイム差もそれほど大きくはなかったんですけどね。レースでは作戦は良かったものの、ペースがもうひとつで、あとコンマ2〜3秒速いラップタイムで走れていれば最終的な順位も違ってきたかな、と思うところです。急遽の参戦で上にいけるレースではないですからね。状況のなかでいい走りはできたとも思いますが、週末を通じて(上位を争うための)合わせこみができなかったです。

大嶋和也選手のコメント

アンダーステア傾向はありましたが、レースペースは良かったと思います。他車よりもリヤタイヤがタレてこない感じでしたね。ただ、相手を簡単に抜けるほどの速さまではなかったことも事実で、17号車をパスするのに時間がかかりました。予選のことを考えれば、決勝で8位に入賞できたことは良かったです。とはいえ、結果はともかく(予選で)速さを発揮できない状況はドライバーとして嫌なものです。最終戦では結果も意識はしつつ、まずは速く走れるようにチームと頑張ります。

片岡龍也監督のコメント

予選に関しては、もともとミディアムにチーム全体として課題を抱えていた状況はあったにしても、特に言い訳できる要素もないなか、あまりにも残念な結果でした。レースについては今回“10周ルール”というものが入ってきた状況で、浮上に向けてなにかできることはないかと考えたときに、SC導入になったら連続ピットインして、レースをほぼソフト2セットで走る作戦がある、と考えました。実際にそのタイミングが来たわけですが、2台で計4回のピット作業に連続的にあたる状態となるなか、小さなミスはありましたが、スタッフたちは混雑したピットレーンで作業をこなしてくれました。大嶋選手を17号車の前で出せていれば、というところはありましたけどね。大嶋選手は17号車をコース上でパスしたあとのペースが良く、最後は運も味方してくれて8位入賞、ポイントゲットするところまで上がれたことは良かったと思います。ドライバーができる仕事としては、実にいい仕事をしてくれました。急遽の参戦となった中山選手も、準備が充分にはできなかったなかではレースペースもわるくはなく、チームとしてもレギュラー以外のドライバーから貴重なフィードバックを得ることができました。助っ人としての役割をしっかり果たしてくれたと思います。残すは最終戦鈴鹿のみとなりました。一年を締めくくり、2020年につながるようなレースをしたいと思います。まずはミディアムタイヤの研究をしっかりやります。

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