sunoco日本サン石油株式会社

SUPER GTレースレポート

ホーム > 製品情報 > オートモーティブルブ > モータースポーツ > SUPER GT > レースレポート 2019 SUPER GT Rd.6 オートポリス

2019 SUPER GT Rd.6 オートポリス

2019年9月7日(土) ~ 8日(日)予選:天候/曇り 路面/ドライ
決勝:天候/曇り一時雨 路面/ドライ及びウェット

9月最初の週末に、Super GT 2019第6戦オートポリスGT 300kmレースが大分県のオートポリスで開催された。今シーズンも残り3戦となり、シリーズチャンピオン奪還を諦めないつちやエンジニアリング HOPPY86MC。メインスポンサーであるホッピービバレッジの石渡光一会長が去る8月16日に逝去され、得意のサーキットでの弔い合戦でポイント獲得を目指す。

公式練習&予選

公式練習はまさかのABSトラブルでほとんど走行できず、総合18位タイムで終えた。午後の予選に向け、メカニックたちの必死の修理が続けられ、なんとか間に合わせることが出来た。午後の公式予選ではいつも通り佐藤公哉選手がQ1を担当。思うように練習走行ができずぶっつけ本番の予選となり、普段とは違う緊張感がピット内に流れていた。全員が祈る気持ちでマシンをコースに送り出した。結果はトップと 0.7秒差の8位でQ1を通過、チームスタッフがホッと胸をなでおろした瞬間であった。予選Q2はエース松井孝允選手。予選後のインタビューで「亡きホッピー会長のためにも、前に立って戦っている姿をお見せしたい」と語った松井選手の鬼気迫る走りは他を寄せ付けず、見事ポールポジションを獲得した!現地にいた筆者も鳥肌が立ち身体が震える走りだった。これで今シーズン3度目のポールポジション。ことオートポリスでは3年連続のポールポジション獲得の偉業を成し遂げ、翌日の決勝に期待が高まる予選であった。

決勝

決勝当日は午後には雨の予報となり、チームスタッフは空を見上げながら準備を進めていく。恒例の地元警察によるパレードラン、フォーメーションラップに続いて65周の決勝レースが始まった。危なげないスタートでトップをキープした佐藤選手は、2位争いを尻目に徐々に後続との差を広げつつあるやに見受けられたが、開始早々の3周目にGT500のマシンがクラッシュ。セーフティーカーが導入され、築いたマージンを吐き出させられてしまった。レースは6週目に再開され、その後は #52埼玉トヨペットGBマークX、#4グッドスマイル初音ミクAMG、#7 D'station Vantage GT3に先行を許し4位に後退してしまう。レース中盤には雨が降り始め、部分的にウェット路面となる難しい展開に。そんな中 #25 HOPPY86MC は28週目にピットイン。その後路面が乾くと読んだチームは給油と左2本をスリックタイヤに交換し、ドライバーはエース松井選手にバトンタッチ、弔い合戦の仕上げを託した。しかし、これが裏目に出てしまう。その後雨量が増し、路面はウェットに。各チームのタイヤ選択によってウェットタイヤ勢が上位に、ドライタイヤ勢は我慢を強いられることとなった。さらにコースオフするクルマがあり、34週目と40周目にそれぞれセーフティーカーが導入される波乱の展開となった。

後半になると雨は上がり、路面も徐々にドライへ。ここでまた装着タイヤによって戦闘力に大きな変化が出て、結局ドライバー交代の際にドライタイヤを選択した #60 SYNTIUM LMcorsa RF C GT3が参戦100戦目にして悲願の初優勝を果たした。#25 HOPPY86MCは16位でチェッカーを受け、トップから一周遅れの完走で3ポイントを獲得した。天気とセーフティーカーに翻弄された難しいレースであった。予選日の午前中時点では真面にレースができるか不安まみれだった状態から見事なポールポジション獲得と無事完走を果たしたつちやエンジニアリングの仕事とチームワークを称えたい。

シリーズポイントではトップから33.5ポイント差の16位に後退してしまったが、残る2戦は何れも優勝経験があるサーキット。シリーズチャンピオン奪還の可能性は高くないが、今年初の表彰台に向け、まだまだ戦いは続く。

次回第7戦は、9月21日(土)、22日(日) に スポーツランド菅生で開催される。

引続きHOPPY 86MCの応援をよろしくお願いします。

SUPER GT レースレポート一覧に戻る

日本サン石油 モータースポーツ