D1 GRAND PRIXレースレポート
2018 Rd.4 in 十勝スピードウェイ
2018年6月9日（土）～10日（日）
D1GP史上、初の北海道開催となった第4戦。決戦の場は、北海道唯一の国際サーキット「十勝スピードウェイ」。本大会ではコースを逆走、ストレートで加速し、右コーナーをふたつ抜けてから振り出すというレイアウト。
振り出しのキレや1、2コーナー間の角度は重要だが、１コーナーで角度をつけすぎると、ドリフトが2コーナーまで届かない。また、2コーナーまでドリフトを届かせる必要がある一方、2コーナーはRがキツいため、減速のコントロールも難しいというコース。練習走行はドライ路面でおこなわれたが、本番直前に雨が降り出し、競技本番はウエット路面となった。20台で争われた予選、SUNOCOサポートドライバーでは、DIXCEL TOYO TIRES 内海彰乃 選手がまさかの敗退という波乱の結果となった。
単走決勝
10日（日）決勝日は朝から晴れ、競技は終始ドライ路面でおこなわれた。難しいのは1コーナーから2コーナーまでのつながり、ここをスムーズにドリフトでつなげるためにはアウト側にふくらんで丸いラインで走りたいが、そのためにはアウト側のコース幅が足りない。1コーナーに向けては車速をのせて奥めで振り出す一方で、1から2コーナーは角度をやや抑えめにしつつ、Rのきつい2コーナーでは角度を増して旋回する必要がある。追走決勝トーナメントに駒を進めたのは、D-MAX 横井昌志 選手、FAT FIVE RACING 畑中真吾 選手の2名のみとなった。
結果
4位 横井昌志 選手 D-MAX
6位 畑中真吾 選手 FAT FIVE RACING
17位 北岡裕輔 選手 TEAM MORI パーツオフ
18位 松井有紀夫 選手 Team RE雨宮 K&N
19位 時田雅義 選手 GOODYEAR Racing AST
21位 高橋邦明 選手 GOODYEAR Racing Team Kunny'z
23位 岩井照宜 選手 R Magic H.D.O D1 Racing
追走決勝トーナメント
今大会のコースはタイヤの減りが速いコースだった。ルールにより単走、追走を通じて使えるタイヤは3セットのみ。優勝するにはタイヤマネージメントも重要になる。また、単走でも難しかった2コーナーへのアプローチだが、追走の後追いになると、自分のペースで走れないため、さらに難しくなる。
SUNOCOサポートドライバーの畑中真吾選手はベスト8で敗退。D-MAX 横井昌志選手は、ベスト8で対戦相手の林和樹選手が2本目をリタイアしたことでタイヤを温存してベスト4に進出、後追いから川畑真人選手のインに入って2ランクのアドバンテージを獲得し決勝進出。決勝戦は前戦と同じ末永直登選手との対決になった。この時点で2台とも中古タイヤしか残っていない。そして両者ともに譲らずドロー、サドンデスに突入した。1本目、D-MAX 横井昌志選手はハミ出しを喫する対戦選手に1ランクのアドバンテージを与えてしまう。この状況での2本目、後追いのD-MAX 横井昌志選手は終始近いドリフトを見せ、対戦選手の脱輪もあり、逆転、見事2連勝を決めた。
追走/総合順位
優勝 横井昌志 選手 D-MAX
5位 畑中真吾 選手 FAT FIVE RACING
17位 北岡裕輔 選手 TEAM MORI パーツオフ
18位 松井有紀夫 選手 Team RE雨宮 K&N
19位 時田雅義 選手 GOODYEAR Racing AST
21位 高橋邦明 選手 GOODYEAR Racing Team Kunny'z
23位 岩井照宜 選手 R Magic H.D.O D1 Racing
2018ドライバーズランキング（Rd.4終了時点）
1位 横井昌志 選手 D-MAX
5位 畑中真吾 選手 FAT FIVE RACING
7位 北岡裕輔 選手 TEAM MORI パーツオフ
13位 松井有紀夫 選手 Team RE雨宮 K&N
16位 時田雅義 選手 GOODYEAR Racing AST
18位 内海彰乃 選手 DIXCEL TOYO TIRES
26位 今村陽一 選手 SILKY HOUSE OTG
28位 北芝倫之 選手 SUNOCO GOODYEAR Racing
30位 岩井照宜 選手 R Magic H.D.O D1 Racing
32位 高橋邦明 選手 GOODYEAR Racing Team Kunny'z
34位 平島明 選手 D-MAX
36位 齋藤太吾 選手 FAT FIVE RACING