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2019 Rd.1 in 筑波サーキット

2019年6月29日(土)

前年度王者の横井昌志が単走&追走ともに優勝!

単走結果

2019年から単走が大きく変わった。まず単走予選がなくなって、全車単走決勝からの出走になった。また採点の方法としては、DOSS(機械採点システム)が導入されてから昨年までは、コース内ならどこを走っても自由だったが、今季からは指定したゾーンを通過することが求められるようになったのだ。このラウンドではホームストレートの後半にゾーン1、1コーナーにゾーン2、第1ヘアピンにゾーン3が設定され、ボディの一部でもいいからそこを通過しないと減点されることになった。あくまでもベースとなるのはDOSSの得点だが、指定ゾーンを外した場合は1〜2ポイント減点される。そして第1戦は雨が降ったり止んだりという天候のもとでおこなわれた。路面状況の変化によって、DOSSのウエット係数は途中で3回変更されたため、全体の得点上位16名ではなく、4つにわけたグループの各上位4名が追走トーナメントに進出するという方式になった。Aグループでは鳴り物入りで復活してきた中村がチェック走行中のエンジンブローでリタイヤとなった。Bグループではまず横井が2本目に大きな角度と安定した姿勢で98.66点という最高得点を獲得。つづいてS2000からシルビアに乗り換えた日比野がストレートと1コーナーで大きな角度を見せて点を稼いだものの、ヘアピンでは角度が不足し97.28点で横井の点にはおよばず2位。けっきょく横井と日比野の点はこのあと抜かれることはなく、横井が単走優勝となった。Cグループは小橋と藤野が敗退するという波乱があり、Dグループでは植尾が横井と日比野につづく得点を叩き出した。

追走結果

今季から追走の採点方法も大きく変わった。まずあくまでもベースは先行車、後追い車それぞれのDOSS得点となる。そのうえで、先行車はやゾーン外しがあれば減点される。また、後追い車は先行車に接近すれば加点されるが、大きく離されると減点される。したがって、先行時にしても後追い時にしてもDOSS得点がこれまで以上に重要になる。ベース点で相手に大きな差をつけられれば、それだけで有利だからだ。ベスト16は、昨年のランキング上位選手が勝ち上がるという順当な展開だった。そのなかで、GRスープラを公式戦デビューさせた齋藤は、好調の日比野と対戦。スピードで日比野がうわまわり齋藤は敗退した。ベスト16で齋藤のGRスープラに勝った日比野は、ベスト8では川畑のGRスープラと対戦した。1本目は先行の日比野が1コーナーで流されたところに川畑が接近し、川畑がアドバンテージをとったが、2本目は先行の川畑が同様に1コーナーで流され、日比野はより接近したドリフトを見せて逆転勝ちした。ベスト4に勝ち上がったのは、横井、畑中、日比野、北岡の4名。まずは横井と畑中が対戦した。1本目後追いの畑中は1コーナーでも横井との距離を詰めたが、DOSSのベース点で横井が大きく上まわっていたため、アドバンテージは横井に。入れ替えた2本目、畑中のスピードに横井もついていったが入りきれずイーブンの判定。2本の得点の合計により横井が勝った。準決勝もうひとつの対戦は日比野vs北岡。1本目は日比野が1コーナーでゾーンを外したものの、北岡も入りきれず、日比野のDOSS得点が高かったこともあって日比野アドバンテージ。2本目は後追いの日比野が近い距離を保って日比野が勝った。決勝は横井vs日比野。日比野はここで電気系のトラブルを生じたが、決勝までになんとか修理して走ることができた。決勝。1本目はまず先行の横井がいい走りを見せ、日比野は加速区間から距離をあけられて、寄せることができない。さらにヘアピンでゾーンを外してしまって横井に大きくアドバンテージ。2本目は横井が近い距離のドリフトを見せて、横井の優勝が決まった。

横井 昌志 選手 コメント

新ルールになったのもありまして、先行のDOSS得点がけっこう大事になったかなというイメージです。先行でけっこうしっかり点数をとれて、次に入れ替えた相手の点数とくらべると自分のほうがだいたい2点から3点高かったので、その時点でそのぶんのランクがもらえているようなイメージで走れたので、先行で点数をとって、後追いでそこそこ点数をとって勝つという流れがベスト16から出来上がってきてたな、という感じに思います。その先行の走りがあったからこそ、畑中さんには後追いのときにはついていけなかったんですけど……ちょっと畑中さんが速くて、思ったよりも、ぜんぜんついていけませんでした。ただやっぱり先行の(自分の)点数がよかったので、それが自分のなかではよかったかな、と。それに助けられたな、と思います。この新ルールになって、先行の点数がほんとに大事だな、と実感したんですけど、世界的にも先行の走りってすごく大事だなっていう流れがあって、いままでのD1だと先行がちょっと七分から八分くらいのイメージで走ってたと思うんですけど、やはり世界とおなじようなかんじで、先行はすごく大事だな、というイメージでこれました。やはりそういうのはこれからのD1もすごくいいことだと思いますし、そのぶん単走は予選からもみんな気合いを入れてこれからどんどん行くんじゃないかなと思います。

総合順位

1位  横井昌志  選手 D-MAX RACINGTEAM
3位  畑中真吾  選手 VALINO IGM RACING
4位  北岡裕輔  選手 TEAM MORI
7位  松井有紀夫 選手 TEAM RE雨宮 K&N
11位 石川隼也  選手 nichiei racingGOODRIDE
15位 齋藤太吾  選手 FAT FIVE RACING

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