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2017 Rd.1 in 鈴鹿サーキット

2017年4月22日(土)~23日(日)22日(土)天候:晴れ コース状況:ドライ 気温 22℃ 路面温度33℃(14時)湿度:28%
23日(日)天候:曇り コース状況:ドライ 気温 23℃ 路面温度38℃(15時)湿度:25%

今や世界3大フォーミュラレースの一角にも数えられようかというレベルの高さを誇る「全日本スーパーフォーミュラ選手権」。当社にとって23年目のシーズンとなる今年も「SUNOCO TEAM LEMANS」として、国内トップカテゴリーに2台体制で頂点「日本一」を目指し挑戦をする。
チーム体制は一新。7号車にはスウェーデン出身のフェリックス・ローゼンクヴィスト選手を起用。F3世界一決定戦の「マカオGP」2連覇、2015 ヨーロッパF3選手権チャンピンという猛者。
8号車にはSUPER GTではエースドライバーとして活躍する大嶋和也選手を起用、5年ぶりとなるSUPER FORMULA復帰となる。
さらに2005年~07年 7号車をドライブし、SUPER GT等で現役レーシングドライバーとして活躍する片岡龍也が監督に就任、新体制でタイトル獲得を目指す。

予選

8号車 大嶋和也 選手
予選結果:8位予選結果:13位(予選Q2ベストタイム:1'36.964)

大嶋が現行マシン「SF14」でスーパーフォーミュラの実戦に臨むのは、他チームからスポット参戦した2年前の岡山戦以来。大嶋がレギュラー参戦していた当時の車両「FN09」と「SF14」では2秒くらいラップタイムが速い。トップカテゴリーでの2秒差は想像以上らしい。まだSF14で満足のいく走行経験のない状態で挑んだ予選、さすがは百戦錬磨のベテラン、Q1を12位で通過。続くQ2、大嶋は従来のコースレコードを打ち破る1分36秒964をマークしてみせた。しかし全体のタイムアップ傾向も著しく、13位でQ2突破ならず。Q3進出ラインの8位にコンマ2秒ほど届かなかった。

7号車 フェリックス・ローゼンクヴィスト 選手
予選結果:15位(予選Q1ベストタイム:1'37.590)

全車がダラーラ製シャシーとヨコハマ製タイヤで戦うスーパーフォーミュラ、予選は3段階ノックアウトが基本方式となる。天候晴れ、路面ドライの土曜日、ローゼンクヴィストはQ1の終盤に1'37.590をマークしてQ2進出圏に位置していたが、続けてアタックに入ったところでコースオフ。ライバルたちのタイムアップにより、Q2進出圏をひとつ外れた15位に下がりQ1敗退となった。

決勝

8号車 大嶋和也 選手
決勝結果:リタイア(21周を消化、ベストラップ:1分41秒799)

13番グリッドからスタートした大嶋は、レース序盤にはピットインをせず、コースにとどまる作戦で走った。他車がピットインしていくなか、大嶋の見た目の順位は上がっていき、21周目には3番手まで上昇することになる。オーバーステアに対処しつつの走りながら、ペースもまずまず良いもので、ポイントゲットも見えてきている状況だった。しかし22周目のスプーンカーブでスピンを喫してしまい、リタイア。好走したものの、残念ながら結果を得られなかった。

7号車 フェリックス・ローゼンクヴィスト 選手
決勝結果:11位(所要時間:1時間03分40秒555、ベストラップ:1'41.594)

決勝日も前日同様の好天に恵まれた鈴鹿サーキット、ローゼンクヴィストは来日初レースを15番グリッドから戦う。今回は1レース制大会としては短めの距離となる200km戦で、「1本以上のタイヤ交換」がドライ時に義務付けられた。ローゼンクヴィストは好スタートで2つポジションをアップ、そして1周終了時にタイヤ交換義務と給油を済ませた。似たような戦略を採ったマシンたちとの隊列のなかで戦いを進めていくことになり、順位が落ち着いた段階では12位という位置に。8号車のスピンで出たセーフティカーの撤収後、11番手となったローゼンクヴィストは、同じく参戦1年目のルーキー15号車 ピエール・ガスリーに猛チャージを敢行、あと少しでパス、という局面もあったが前に出ることは叶わず、惜しくもトップ10入り目前の11位でゴールを迎えた。

選手・監督コメント

大嶋和也 選手

「レース中盤、単独で走っている時のペースは他車と比べても悪くなく、あのままのペースで走り続ければ8位入賞、そして7位も見えてくるというところでしたので、プッシュしていきました。チェッカーを受けられなかったことは残念です。ただ、予選日も決勝日も、午前のフリー走行での厳しい状況から本番でマシンをそれなりの速さにはもっていけましたので、明るい材料もあった開幕戦でした。このメンバーでもっと経験を積んでいければ、きっとチャンスはあると思います。」

フェリックス・ローゼンクヴィス選手

「戦略的にはライバルの多くも似たところとなったので、残念ながらコースに戻った時に大きなゲインはありませんでしたね。決勝でのペースは悪くなかったと思います。その意味では予選でのマシンのスピードアップが当面の課題かもしれませんが、長いシーズンの最初のレースウイークの終わり方としては、感触は良いものです。15号車とのバトルも楽しかったですしね。次の岡山は我々のマシンの傾向に合ったコースとも思いますので、チームと一緒にしっかり仕事をしたいと思います。」

片岡龍也 監督

「新体制のチームで迎えたシーズン初戦、金曜の練習走行から苦戦傾向にあるな、ということは率直に感じていました。ただ、逆にいえば、そのなかで大嶋は予選Q2に進出し、もう少しでQ3にも進めそうなところまでいきましたし、レースでも、ある程度の順位が狙える走りをしてくれました。ローゼンクヴィストも速さを見せてくれたと思います。ですから、レースウイークのなかで、エンジニアやメカニックが力を合わせてマシンを改善していくことはできましたね。ローゼンクヴィストがピットインした時のルーティンの作業も、練習した通りに素早くできたことは良かったと思います。とはいえ、コースオフやスピンがあったので、ドライバーにはもっと乗りやすいマシンを用意してあげないといけません。全体を総括すれば、手探りのなかでもここまでのレースができたわけですから、今後に向けて期待はできると思っています。今回のレースで見えてきた部分をしっかりまとめて次の岡山戦に臨めば、もっといいレースが確実にできる手応えはありますし、そういうレースを何回か繰り返していけば、きっとチームは成長していくことができる、そういう感触が得られた開幕戦でした。」

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