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2019 Rd.1 in 鈴鹿サーキット

2019年4月20日(土)~21日(日)予選 20日(土) 天気:晴れ コース状況:ドライ 気温:23℃ 路面:35℃
決勝 21日(日) 天気:晴れ コース状況:ドライ 気温:25℃ 路面:37℃

日本最高峰であることはもちろん、アジア最高峰、そしてワンメイクのフォーミュラカーを使用して争うシリーズとしては世界最高峰と言っても過言ではない全日本選手権、それが「全日本スーパーフォーミュラ選手権」である。25年目のシーズンとなる今年も、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSは2台体制で参戦する。マシンは新型のダラーラSF19、タイヤも全車がヨコハマ製を履く。エンジンは2メーカーの参戦があり、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSはトヨタ/TRDの直噴2リッター直4ターボを搭載して戦う。今季のドライバーは、7号車に期待の新戦力、欧州のF2でシリーズ上位実績をもつアーテム・マルケロフを起用。そして8号車にはエース大嶋和也が継続して搭乗する。昨年のチャンピオンエンジニアである阿部和也が久々にチーム復帰というのも戦力アップ材料だ。開幕戦は今年も鈴鹿、予選前日の金曜練習走行からレースウイークが始まった。

予 選

7号車 アーテム・マルケロフ選手

予選結果:20位 (予選Q1ベストタイム:ー分ーー秒ーーー)

好天に恵まれた予選日。しかしマルケロフは午前中のフリー走行の早い段階でコースアウトを喫してしまい、セットアップを煮詰める時間をロス、苦難の発進となった。セッション中に再び走行することはできたが、このカテゴリーでは新人のマルケロフにとって開幕戦の予選へのアプローチとしては辛い展開になってしまった。迎えた午後の予選、2種類あるドライ用タイヤのうちミディアムコンパウンドのみ使用可能なQ1でもマルケロフは残念ながらコースオフ、実質ノータイムで20位に。

8号車 大嶋和也選手

予選結果:13位 (予選Q1ベストタイム:1分38秒927)

予選Q1は混乱した展開になった。赤旗中断となるアクシデントが相次ぎ、最後は20台中16台が残り、Q2進出枠の12台を実質一発勝負で競うことになる。大嶋はそこで1分38秒927をマーク、12番手に残れるかと思われたのだが、後からタイムを出したライバルに上回られ、惜しくも13位でQ2進出はならなかった。「ちょっとミスもあったので、差が小さかっただけに悔しいです」と大嶋。まとめきれれば確実にQ1突破という感触があっただけに残念だが、悔しさは決勝で晴らしたい。

決 勝

7号車 アーテム・マルケロフ選手

決勝結果:10位 (所要時間:1時間28分58秒717、ベストタイム:1分43秒756)

決勝日も晴れて、路面はドライ。スーパーフォーミュラの決勝レースではドライコンディション時、ソフトとミディアムの両方のスペックのタイヤを必ず履く原則がある。マルケロフはスタートタイヤにミディアムを選択し、20番グリッドから来日初レースに臨んだ。そしてこの日のレースはセーフティカー(SC)導入連発の荒れた展開に。そのなかでマルケロフは着実にポジションを上げていく。最初のSC導入時、9周終了のタイミングでマルケロフは多くのマシンとともにピットストップして給油とソフトへのタイヤ交換をする。この段階で12番手。その後もサバイバルレースを生き残り、レース後半には見た目上8番手、実質7番手と入賞圏まで進出した。しかしながら、SC導入中の追い越しでドライブスルーペナルティを受け、最終的には11番手でのゴールに。上位車のペナルティで最終確定リザルトは10位となった。

8号車 大嶋和也選手

決勝結果:12位 (所要時間:1時間29分00秒692、ベストタイム:1分43秒445)

グリッド中団の13番グリッド発進の大嶋も、スタートタイヤにはミディアムをチョイスした。序盤からポジションを落とし、3周目には最後尾まで後退する局面もあったが、7周終了時、ここでピットインして給油すればゴールまでいけるほぼ最短タイミングでピットに入った大嶋は、履きかえたソフトタイヤでまずまず以上の好ペースを発揮する。SCによる展開の利も得つつ、ポジションは上がっていった。レース後半には見た目上6番手、まだピットに走っていないマシンを除けば実質5番手に位置することに。大嶋は前を走る16号車を抜くことこそ叶わなかったが、5番手でチェッカーフラッグを受ける。しかし、SC導入中の再スタート時の追い越しという違反によりレース結果に30秒加算のペナルティを受けてしまう。これによって大嶋の順位は12位に下がることとなってしまった。決勝好走だっただけに、実に残念な結末となった。

選手・監督コメント

アーテム・マルケロフ選手

フリー走行から予選と、厳しい展開のレースウイークでしたが、決勝日になって良い方向性を見つけられ、レースに向けてのセット改善も良く作用したと思います。レースではマシンが安定性を増し、タイヤの性能維持に関してもいい傾向の仕上がりになっていました。最後尾発進から実質7番手というところまで上がれたことは良かったです。現状では、高速コーナーはいいのですが、低速コーナーに(セットアップ面で)課題があるように感じています。そこをチームとともに克服していき、次のオートポリスは(テスト経験もない)初めてのコースになりますが、トップ6を目指して戦っていきたいと思っています。

大嶋和也選手

ミディアムタイヤでのパフォーマンスには改善すべき点がまだ大きいと感じていますが、ソフトに関していえばレース中、ほとんど常に他車の影響を受ける状態で走っていたにもかかわらず、そこそこいいペースで走れていたと思います。もちろん、まだまだ(全般的に)やるべきことが多い状況であることも理解していますが、新しく組んだエンジニアの阿部さんもクルマのことをつかんできてくれていますし、今年はこの先チャンスがあると思います。今回は残念な結果になりましたけど、気持ちを切りかえて、これから頑張っていきます。次のオートポリスは好きなコースですし、いい結果も出たことがあるので、うまくまとめていきたいですね。

片岡龍也監督

新体制で迎えた開幕戦でしたが、予選ではマルケロフがコースオフ、大嶋もQ1突破ならずと、我々が望んだ結果にはなりませんでした。でもレースは荒れるだろうとの読みもありましたので、とにかく臨機応変な戦いを意識して臨み、実際にそれをすることもできたとは考えています。しかしながら、結局ペナルティで順位を落とす結果になってしまいました。応援していただいたファンのみなさんに対して申し訳なく思っています。ただ、レース中の大嶋のラップタイムペースはシーズンを見通しても「戦える」と思えるようなパフォーマンスレベルにありましたし、我々としては手応えを感じられるところもあった内容の開幕戦でした。次のオートポリス戦でしっかり挽回していきたいと思います。

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