sunoco日本サン石油株式会社

What's Oil?

ATF

ATFとは

AT(トルコン)の原理
トルクコンバーターの原理はオイルを充満させたケース内部でプロペラを回すことで、充満しているオイルも回り始め、別のプロペラも回り始め動力が伝わります。このことを流体継手と言い、この動力伝達させる液体のことを「フルード」と呼びます。Automatic Transmission Fluid、自動変速機用の油です。

ATFの役割

ATには変速ギヤーの役割のほかに、エンジンの出力を増幅し、なおかつクラッチの役割をするトルクコンバーター、アクセル操作に応じて適切にシフトチェンジを制御する油圧制御装置と大きく分けて3つの機構が内蔵されています。

①トルクコンバーター
機内に満たされたATFの働きによってエンジン動力はミッション(ギヤー)に伝えられます。

②プラネタリーギヤーセット
ATFの潤滑作用によって、ショックが少なくなり滑らかなギヤーチェンジが可能です。摩耗からも守ります。

③コントロールバルブ
ATFが作動油として働きますので、アクセルを踏み込んだだけで自動的に変速が行われます。

ATF規格

以前は、DEXRON/MERCON規格のATFが主流でしたが、AT機構の進化によりATFの要求性能も変化しました。

DEXRON(GM) GM社のATF規格 MERCON(Ford) FORD社のATF規格

国内市場では、自動車技術協会(JASO)が定めるJASO規格「M315-1A」が主流となっています。

JASO規格

Japan Automobile Standard Organization 日本自動車規格。自動車技術会が定める自動車規格で、日本の自動車メーカー各社が認証しています。

ATF交換時の確認

ATF交換の必要性

ATFも他の油脂類と同様に劣化します。交換することでシフトショックの低減、スムースなシフトチェンジをお客様に体感していただくことができます。

交換サイクルの目安:2年または20,000km毎の交換

劣化が進んだATFの症状例
・発信時に一瞬の遅れを感じる。 ・レベルゲージでATFの色をみると黒ずんでくる。 ・シフトショックが大きくなる。 ・シフトチェンジがスムーズではなくなってくる。

日本サン石油 オートモーティブルブ